【ピコレーザー治療について】

当院では「エンライトンSR」（キュテラ社製）を採用しています。「エンライトンSR」はピコレーザー治療器の中でもシミ・そばかす美肌治療に特化しています。厚生労働省とアメリカFDAより承認された信頼性のある安全な医療機器です。

1兆分の1秒である「ピコ秒」単位でレーザー照射をする治療です。１回での改善ではなく複数回の施術を継続することで少しずつ穏やかに改善していきます。施術部位にアートメイク（眉、アイライン、唇、傷跡など）を入れている方は事前にお申し出ください。施術にてアートメイクが変色する可能性があります。

【ピコレーザー注意事項】

• 施術前後2日間は顔剃りはしないでください。
• 照射後、火照り・ピリピリ感、赤み、かゆみ、一過性の湿疹、ニキビ・膨疹のような症状や、熱傷、炎症後色素沈着、脱色素斑を起こす可能性が稀にあります。
• 色素脱色により毛の白髪化などの症状がでる場合があります。この場合有効な治療法がなく自然治癒を待ちます。
• スクラブ入りの洗顔料はご使用を避けてください。
• かさぶたや角質の皮むけがあった場合、手で取り除くのは絶対にやめて下さい。
• レーザー治療中は目を開けない様にしてください。レーザー光により失明の可能性があります。照射時はゴーグルの着用をお願いいたします。

【ピコレーザー施術が受けられない可能性のある方】

• キシロカインアレルギーのある方
• 光恐怖症、光過敏症、光アレルギー、てんかん、その他疾患のある方。ペースメーカーやインプラントの有無は事前にお知らせください
• アキュテイン（難治性ニキビ治療薬）使用後６ヶ月以内の方、感光性薬物（テトラサイクリン等）使用の方は治療できません
• 慢性疾患のある方や感染性疾患がある方、ひどいにきびが進行中の方、出血性の疾患がある方、また凝固障害の既往歴を有する方
• 日焼け・炎症・酷い乾燥がある方
• ケロイド体質・動性ニキビ・アトピー症状の強い皮膚炎・創傷・ヘルペス感染症、またはその他の皮膚炎、感染性の疾患がある方
• コントロールができない糖尿合併症及び重大な疾患がある方、妊娠中の方
• 自己免疫疾患の方

 【ハイドロキノン使用上の注意】 

ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン産生の阻害作用があり、米国では多くの患者さんに皮膚の漂白目的で治療薬として使用されています。当院では患者さんの症状に応じて独自のものを処方いたします。

【ハイドロキノンの皮膚に対する副作用】

• 人によってはかぶれたり、刺激があります。赤みや刺激が強い場合使用を中止し、医師に相談してください。
• 強い紫外線を浴びると、シミが濃くなる場合がある。短時間でも日中外出の際は、ＳＰＦ２０以上のサンスクリーンを使用してください。

【ハイドロキノン外用の仕方】

• 刺激の少ない石鹸をたっぷり泡立てて優しくなでるように洗います。また洗い流す時にはシャワーをかけるか、皮膚をこすらずにパシャパシャとぬるま湯をかけてすすいで下さい。皮膚を強くこすらないことが大切です。
• 洗顔直後は角質層が水分を多く含んでいるため薬剤の浸透性が良くなり、効きすぎることがあります。そのため洗顔後２０分程度待ってから塗ることをお薦めします。しかし事情により２０分以上待てない場合は洗顔後、化粧水、保湿クリーム等を塗った上からハイドロキノンクリームを重ね塗りして下さい。
• ハイドロキノンクリームを塗る部分は顔全体ではありません。症状により塗り方は異りますが、例えば老人性のシミの場合は綿棒にごく少量（マッチ棒の先端の部分程度）を採り、シミの部分に塗ります。